火の鳥・鳳凰編 我王と早魚2

月刊COMのこと

月刊COMは大人の漫画雑誌でした。少なくとも小学生だった私にはハードルの高い漫画雑誌だったように思います。(刊行期間は、1967年1月号 – 1971年12月号。1973年に8月号として、1号だけ復刊された(1973年8月1日発行))同時期にガロという雑誌もあったのですが、ガロは線が荒く、COMのほうが好みにはあっていました。COMは中学生になってから何冊か買ったのだと思います。実際、何冊か今でもありますから。

「描きたいものが書ける雑誌」および「新人を育てる雑誌」として、手塚治虫が、虫プロ友の会発行の会報『鉄腕アトムクラブ』を発展解消する形で創刊した。「まんがエリートのためのまんが専門誌」がキャッチフレーズ。1964年に先行して創刊された『月刊漫画ガロ』を強く意識して、両誌はライバル関係と目された。

手塚治虫の「火の鳥」(黎明編・未来編・ヤマト編・宇宙編・鳳凰編・復活編・羽衣編・望郷編・乱世編)を看板作品とした。これはライバル誌の『ガロ』の看板連載だった白土三平の「カムイ伝」に対抗する形だったとされる。ただし、学生運動を盛んにしていた全共闘世代は劇画世代であり、既に手塚治虫は古いとされ、『ガロ』は愛読したものの『COM』は馬鹿にされていたという。

COM(雑誌)(2018年5月14日 (木) 20:28 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

全共闘世代にCOMは馬鹿にされていたのですね。私は全共闘世代ではありませんのでCOMを推します。ガロも買ったような記憶があるのですが、家には現存しません。探したらあるかな。

 

あらすじ ネタバレ注意

我王は早魚と夫婦となりながらも人を殺め続けます。早魚は、何故人を殺めるのかと問いますが、我王にとって人を殺めることは、自分が生きて行くためにはあたりまえことだったのです。殺さないと自分が飢えて死ぬことになります。自分が生きていくために人の命をうばうことが何故いけないのかと。自分には生きる権利があるというのです。

ある時、我王は旅の老僧に出会います。立ち止まり、我王の顔を見つめる老僧に腹を立てた我王は、老僧に詰め寄ります。おれの片目が珍しいのかと。旅の老僧は我王には死相が出ていると言います。おまえは鼻の病気で死ぬと。今から養生すれば治るかも知れんが、ここ二・三年が命の分かれ道だと。怒りで老僧を殺めようとする我王を早魚が止めます。老僧は立ち去ります。

それからも我王は手下を持ち、徒党を組んで人を殺め続けます。ある夜、奪ってきた鏡を早魚に見せるのですが、早魚が鏡に映らないことを知ります。早魚はこれは男物の鏡だから女は映らないと返答します。我王には学がありません。そんなものがあるのかと納得してしまいます。その頃から我王の鼻がむず痒くなり、やがて大きな痛みと共に鼻が巨大化していきます。

鼻の痛みでどうしようもなくなった我王は、早魚の作った薬を手下に塗るように頼みます。薬を手に取った手下は、これは毒薬で、早魚は頭を殺そうとしているのではないかと言います。あの女は頭に恨みがあるように見えるというのです。我王は早魚が兄である茜丸の復習をしようとしているのだと思い込みます。

早魚のところに帰った我王は、早魚を殺します。死ぬ前に早魚は、自分は茜丸の妹などではなく、昔我王に命を助けられたものだといいます。そのお礼に我王と夫婦になって暮らしたかったのだと。嘘だと叫ぶ我王ですが、命が尽きた早魚の身体は消えてしまいます。我王はその姿を探しますが、そこには一匹のてんとう虫の死骸があるだけでした。

悲しい物語です。早魚は死んでしまい、この後は物語には登場しません。

あとがき

鳳凰編のお話としては、これで1/4が終わったくらいです。この後の多くは、茜丸のお話になっています。ちまたでは鳳凰編の我王が、もっとも猿田彦(の子孫)らしいといわれているようですが、そうは思えません。単に鳳凰編の我王は主役を張ってるので、出演シーンが多いからだと思います。主役だから設定がきっちりされているからでしょう。

私としては猿田博士が一番らしいと思います。まだ、読んでない編がたくさんありますが・・・。

鳳凰編はまだ続きます。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください