猿田博士とタマミ

きりひと賛歌

「火の鳥」の古本を探しに古本屋を回ったのですが、ほぼなくて、あった1冊は目的の章ではなかったし、いい値段がついていたので諦めました。これならKindleで買ったほうがましです。マンガ本の転売は儲からないしね。「火の鳥」以外で、手塚治虫大先生のマンガはボツボツあったのです。なにしろ、長大な数のマンガを世に出しておられますから。それで、「きりひと賛歌」というコンビニ本が100円を切る金額で売っていたので手に取りました。

「きりひと賛歌」はこれまで読んだことはなく、なんの知識も無かったのです。それで立ち読みしたのですが、途中で徳島県が舞台になっており、わが故郷がナンデ?と興味を引かれたわけです。題材はモンモウ病という名の奇病と医学界の権力闘争を描いたものなんですが、モンモウ病の発生源が徳島県という設定になっているのです。

阿波国 剣山地 犬神岳

もちろん犬神岳なんていう山はありませんが、おそらく祖谷(いや)あたりを念頭に書かれたのだと思います。四国は犬神に縁のある地ですから。マンガの中に出てくるバスが「伊余バス」になっていました。伊予バスは愛媛県に実在するバス会社です。伊予の予が愛媛県を現します。伊が徳島県ですかね。「伊余バス」に何か意味があるんでしょうか。浅学の私には分かりません。犬神憑きとか、犬神筋とかちょっと興味もあるので調べてみたいと思います。

犬山 犬ヶ谷 犬墓 道犬 犬帰り 山犬嶽 犬谷 犬伏

徳島県の犬のつく地名です。犬墓は弘法大師由来、山犬嶽は上勝町の山です。

地名に犬がつく由来

「火の鳥」未来編

猿田彦を追っているこのブログです。猿田彦とウズメというタイトルで続けたかったのですが、残念ながらウズメは出てきません。黎明編だけなんでしょうかウズメの出てくるのは。残念だなあ。今も昔も男は歌って踊る女に夢中のはずですが・・・。

未来編では猿田彦は猿田博士という天才化学者になっています。ヒロインはムーピーのタマミになるのでしょうか。タマミは宇宙生物で猿田博士の子孫を残してはくれません。猿田博士は結局死ぬのですが、棺桶となった宇宙船に火の鳥が現れて、あまたはまた復活するのですみたいなこと言い、後に含みを持たせています。

「火の鳥」未来編の猿田博士

地球は荒廃し、人類は地下にもぐり、いくつかの大都市に分かれて生き延びています。猿田博士は生命の再生を研究しながら、およそ50年も地上のドームで孤独に暮らしています。猿田博士の研究は行き詰っており、何の糸口も見出せません。猿田博士は未完の研究と自分の生命の限界を感じ、悲嘆に暮れる毎日です。ある日、火の鳥が猿田博士の目の前に現れ、もうすぐ地球をなおせる人間がドームに来ると告げます。

山之辺という青年とタマミという地球人の姿をした宇宙生物ムーピーが瀕死の状態でドームに現れます。猿田博士は二人を助け、タマミをカプセルの中に収容します。山之辺は猿田博士にタマミを外に出すよう求めますが、猿田博士はタマミを外に出せば人間の姿ではいられなくなると拒否します。宇宙生物のムーピーは主人の思うような姿に形を変えることのできる能力があります。

過酷な環境に耐えることのできるムーピーから、生命の秘密を探りたいと猿田博士はタマミに迫ります。その頃、人類の地下都市はコンピューター同士の争いから戦争になり、全ての地下都市が核爆発で消滅してしまいます。地上にも放射能の影響が出はじめ、ドームの中にも死の影が忍び寄ります。タマミは山之辺の命のため猿田博士の研究に我が身を差し出すことを承諾します。猿田博士は狂喜しますが、実を言えば美しい地球人の姿をしたタマミに惹かれていたのです。

核爆発の影響で大地震が起こりドームも崩壊します。タマミのカプセルも壊れ、タマミはカプセル外に放り出されます。タマミの願いにより、猿田博士はタマミの身体から、生命の秘密を得ようとするのですが、放射能により力尽きてしまいます。猿田博士は山之辺に自分の遺体をロケットに乗せ、地球の周回軌道に打ち上げてくれと頼みます。山之辺によって打ち上げられたロケットの中、猿田博士だった物体のそばに火の鳥が現れ、いつの日かあなたは復活するでしょうと告げます。

この後も物語りは続くし、省いたストーリーもかなりありますが、猿田博士の出演シーンはこれで全てです。未来編の猿田博士は生まれつき醜い顔と醜い大きな鼻を持っています。何かが原因で鼻が大きくなったわけではない設定になっています。未来編では猿田博士は子孫を残せませんでした。タマミとのロマンスはありますが、タマミは人間ではありませんし。

一連の「火の鳥」としては未来編が最終話に位置づけされています。未来編の終盤は黎明編の冒頭と同じになっています。地球の物語はぐるぐる回っているということなのでしょう。「火の鳥」は物語の始めである黎明編の次に、物語の最終話である未来編が続き、順次交互にお話が展開されて、最後に現代が舞台の物語になるようです。

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