神生みを詳しく詮索する2

速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)

水戸(みなと)の神で速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)の夫神。イザナギとイザナミの子なので兄妹なんですかね。

「速」は潮の流れの速さをあらわしているような気がします。スサノオも古事記では建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)とされていますので、「建」は武力のことで「速」は海人としての船足の速さを表していると思うのです。

「秋」は「危急存亡の秋(とき)」と言いますので、差し迫った感じがあります。「津」は海の匂いがしますが、単なる「~の」という接続詞なのかもしれません。

速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)

水戸(みなと)の神で速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)の妻神。夫と共に8柱の神を生んでいます。いずれも川から河口の神のようですが、それぞれペアになった神さまです。

ここからは速秋津日子神と速秋津比売神が生んだ神さまです。

 
  • 沫那藝神(あはなぎのかみ)
  • 沫那美神(あはなみのかみ)
  • 頬那藝神(つらなぎのかみ)
  • 頬那美神(つらなみのかみ)
  • 天之水分神(あめのみくまりのかみ)
  • 国之水分神(くにのみくまりのかみ)
  • 天之久比奢母智神(あめのくひざもちのかみ)
  • 国之久比奢母智神(くにのくひざもちのかみ)

沫那藝神(あはなぎのかみ)

沫那美神(あはなみのかみ)の夫神。兄妹でもあるようです。「沫」は「泡」のことで「泡」の神さまとされています。水が岸に寄せる場には泡が立つものです。水際の「泡」は死と再生の象徴のような気がします。

ギリシアの愛と美の女神アフロディーテは「泡」から生まれますし、人魚姫は悲恋の末「泡」となって消えてしまいます。ポニョもそうでしたっけ?創作にも登場するように、「泡」死と再生の象徴のようです。私なんかにはどっちかというと死のイメージですが。

沫那美神(あはなみのかみ)

沫那藝神(あはなぎのかみ)の妻神。ナギとナミは男女の名前に出てきますが、「ナ」は「の」という接続詞だけの意味のようです。ナギとナミは「凪」と「浪」の意はないんですかね。これだと反対語のようで面白いんですが。

よくあるハリウッド映画で、女性が身勝手な行動を起こして大変な事態を引き起こし、それに男性が巻き込まれて、すったもんだの末に、何とか納めるというパターンがありますが、これが「浪」と「凪」に通じるなと思っていました。関係ないか・・・。

国生み以前は女性の時代だったと思っているので、「浪」と「凪」もありかなと思っています。

頬那藝神(つらなぎのかみ)

前の項から続くのですが、この神さまこそ「浪」と「凪」が似合います。「頬」は「ツラ」で水面のことです。水面の男神で頬那美神(つらなみのかみ)の夫神。「ツラ」は「つらの皮が厚い」「つら汚し」「横っつら」などヒトの顔面のことですが、職人さんなんかは物質の「表面」のことを「ツラ」と呼んでいます。頬那藝神(つらなぎのかみ)は水戸(みなと)の神なので、ここでは「頬」は「水面」のことです。

頬那美神(つらなみのかみ)

同じく「水面」の神さま。女神で頬那藝神(つらなぎのかみ)の妻神。兄妹でもあるようです。

天之水分神(あめのみくまりのかみ)

「みくまり」というのは水の分配のことです。天から水を分けてもらうという意味なのでしょうか。それならば天の恵みというわけです。稲作が国作りの基本となっている日本国ですから、天の恵みたる降雨は、大変重要な神事であったことでしょう。国之水分神(くにのみくまりのかみ)とは対になっていますが、性別はわかりません。よって、夫婦でもないのかも。

国之水分神(くにのみくまりのかみ)

国の「みくまり」の神さま。灌漑設備とか分水嶺のことが思い浮かびます。天の恵みを農業用に引き込むのは稲作文化の基本でしょうから、ここに神さまが宿るわけですね。天之水分神(あめのみくまりのかみ)とは対の神さま。

天之久比奢母智神(あめのくひざもちのかみ)

瓢箪の神さまとされているようです。瓢箪だと水筒のようなものに感じます。水を持ち運ぶものということなのでしょうか。これだけだと農業にはあまり関係ないように思います。「久比奢」を「汲みひさご」とされている方もいます。農業ですから水を撒くのも重要な作業だったと思うので、水撒きの神さま。あるいは水撒き用の用具の神さまと考えればいいかと思います。国之久比奢母智神(くにのくひざもちのかみ)とは対の関係です。

国之久比奢母智神(くにのくひざもちのかみ)

「天の」と「国の」は対の関係を表す言葉のようです。「みくまりのかみ」と違って、「ひざもちのかみ」が対である必要はないと思うのですが、どうなんでしょう。流れなんですかね?よくわかりません。

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