いつかのバリ1

旅先の棲みか

ワンスアポンアタイム。当時のバリはSex,Drug and Rock’n’Rollだった。その全てに縁がなかったけど、確かにかの地は存在した。

着替えが入った小さなバッグを担いで降り立ったテンパサール空港。飛行機から降りた途端に着ていた服の重量が倍になった。ココナッツの匂いと熱気。1泊だけ予約を入れたホテルまでどうやって行ったのか覚えていない。

ホテルの夜は長くて退屈だった。だだっ広い部屋は苦手だ。無駄に広いベッドはいごごちが悪かった。とにかく眠った。

朝になってホテルをチェックアウトし安宿を探した。幸いビーチ近くのウイリーという宿を見つけることができた。1泊朝食付きで350円。朝食はジャムの挟んだトーストと甘いアイスコーヒー。宿の部屋はベッドと机があるくらい。それとシャワーだ。

ボードと女の子

Tシャツとビーチサンダルで町へ出た。町にはカセットテープの店がそこここにあって、rockをガンガン流していた。町中にrockがあふれていた。荒れた舗装の上を走っているのは、テールフィンのついたアメ車ばかり。オートバイはオフロードが多かった。ランダムに走るアメ車やオートバイを避けて歩いた。

サーフショップらしき店を見つけて入った。レギャンというストリートの店。少し年下の女の子の店員がいた。中古のサーフボードを探していたんだ。店員の女の子と話しながらボードを選んだ。テールフィンが2枚付いた短いボードを買った。結構値切った。女の子は「これ以上はボスに怒られる」といって半泣き。そんなつもりじゃ。

ボードとワックスを買いウイリーに戻る。宿のオーナーにボードを見せると、「サーフボードならオレのを貸してやるのに」とのこと。先に言ってよとか思いながら見せてもらうと、2mは軽く超える先の丸いロングボード。後で借りて乗ってみたけど、うまく扱えなかった。

レストランでビール

夕暮れの町へ出た。オートバイの後ろに乗った女の子がジャパニーズに声をかけてくる。たいがい「10円」か「味の素」だ。それしか知らねーのかと思いながらレストランを探す。ビーチ近くのオープンカフェ。カフェに入り甘い焼き鳥のような串焼きとビールを注文する。

店の人に「ビア」というと怪訝な顔。「ビール」と返される。そうか、ここは南半球。オーストラリアのすぐ近く。イングリッシュもオージーなんだ。以後は普通に、「ビール、プリーズ」。甘い焼き鳥は旨かった。

ビールもなんだが、フレッシュジュースだかクラッシュジュースだかも旨かった。クラッシュした氷にフルーツを絞り込んだのだと思う。氷で腹も壊さなかった。

ビーチに出た。圧倒的なサンセット。ビーチにはバリニーズとオージー。オージーの女の子はトップレス。たまにボトムレス。みんなでビーチに座ってサンセットを眺める。映画みたいだ。などとしか思わない。日が暮れるまでいて、宿に帰って泥のように眠った。

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